「貧血」がダイエットを「失敗」させやすくする理由

2018/10/19

「貧血」がダイエットを「失敗」させやすくする理由

「貧血」がダイエットを「失敗」させやすくする理由

女性の中には貧血気味の人が少なくありません。
女性の体はなぜ、貧血に陥りやすいのでしょうか?

そして、ダイエットが成功しにくい人の中には、貧血がダイエットに悪影響を与えている場合があります。
今回は貧血とダイエットの関連性についてご紹介します

女性はなぜ貧血になりやすい?

女性は男性とは違い、月経があります。
子宮内で赤ちゃんを育てるために必要な状態を準備するために月経がおこりますが、妊娠が成立しなければ分厚くなった子宮内膜は血液とともに体外へ排出される仕組みです。
妊娠した場合は赤ちゃんがお母さんの血液を通じて必要な酸素や栄養分を取り込もうとするため、貧血になりやすくなると考えられています。

貧血が肉体に与えるリスクには、めまいやふらつきなどの他にも心肺機能の低下などさまざまなものがあります。
体が疲れやすい人は、貧血を疑ってみましょう。

貧血はどんな状態?

貧血と聞いて、血が足りない状態を思い浮かべる人は多いことでしょう。

血液は、血しょう、血小板、赤血球、白血球などから構成されています。
貧血は赤血球の中のヘモグロビンの濃度が基準値を下回っている状態です。

そのヘモグロビンの原料は、鉄分やたんぱく質です。ヘモグロビンは呼吸によって体内に取り込まれた酸素と結びつくことにより、全身へ酸素を運搬する役割を持ちます。
ヘモグロビンの濃度が低下すると、体が酸素不足に陥って心臓に負担をかけてしまったり、基礎代謝が下がって痩せにくい体となります。

健康に異常をきたすほど貧血に陥ればダイエットを成功させるどころか、命をおびやかす危険性さえ生まれます。

ダイエットを成功させるためには

ダイエットを考えたとき、基礎代謝量の存在は欠かせません。
基礎代謝量は、運動をしなくても健康的な体の活動を維持するために必要な摂取カロリー量のことをさしています。

基礎代謝量は年齢や体重などの他に、体温や筋肉量によっても左右されます。
そのため基礎代謝量が多ければ、その分1日に摂取できる食べ物の量が多くなります。

しかし、体が貧血状態に陥っていると、基礎代謝量が低下します。
そのため、食事制限をしているのに痩せにくいという状態を招くのです。

基礎代謝量を増やすためには、鉄分やたんぱく質を含む食品を摂取して貧血を防止することが大切です。
鉄分はレバーや赤身の肉、海藻類、ホウレンソウのような緑の野菜に多く含まれています。

鉄分はヘム鉄と非ヘム鉄にわかれており、ヘム鉄に分類されるレバーや肉類の方が体内への吸収率が高いことが知られています。
効率よく鉄分を摂取するためにサプリメントを頼ることもひとつの方法ですが、過剰摂取しないように気を配ることが大切です。

美容だけでなく健康にも大きな悪影響を与えかねない貧血。
普段から鉄分を摂取するように心がけて、快適な毎日を過ごしてください!