「SPF」と「PA」の違いって? 知らなきゃ損する日焼け止めの基礎知識

2018/10/19

「SPF」と「PA」の違いって? 知らなきゃ損する日焼け止めの基礎知識

「SPF」と「PA」の違いって? 知らなきゃ損する日焼け止めの基礎知識

紫外線といえば夏に多いイメージがありますが、夏になって急激に増加するのではなく、春の季節から増えていきます。
シミやシワにつながる紫外線ダメージを蓄積させないためには、春のうちから日焼け止めを塗ることが大切です。
日焼け止めを正しく使用するためにも、日焼け止めに表記されている「SPF」や「PA」の違い、シーンや季節にあった選び方をチェックしてみましょう。

日焼け止めに表記されている「SPF」と「PA」の違い

・まずは紫外線の種類を知ろう!

地上に降り注ぐ紫外線は、主に「UVA」と「UVB」の2種類に分けられます。
UVAは、肌の奥深くにまで届く紫外線です。
コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみなどの老化を引き起こす原因になります。

そしてUVBは、肌表面の炎症を引き起こす紫外線です。
メラニン色素の生成を促し、日焼けやシミ、そばかすなどの原因になります。

・「SPF」はUVBに対する効果

日焼け止めに表記されている「SPF」は、上でお伝えしたUVBに対する効果を表しています。
数値が大きいほど、肌の炎症を遅らせる時間が長い、ということになります。
たとえば日光を浴びてから日焼けするまで20分かかる女性がいたとします。

その人がSPF20の日焼け止めを塗った場合、20分×20倍=400分、日焼けを遅らせることができる、ということになるのです。
ただし日焼けするまでの時間には個人差があります。
また、日焼け止めが汗などで落ちる可能性もあることも踏まえて使うことが大切です。

・PAはUVAに対する効果

「PA」は、UVAに対する効果を表します。
+の数が多いほど、シワやたるみを引き起こすUVAを予防する効果が高くなります。

日焼け止めの適切な選び方

SPFやPAの数値は高ければ高いほどいい、というわけではありません。
数値が高いと、それだけ肌への負担が大きくなるのです。
しかし、紫外線量の多い炎天下で、いつもと同じ日焼け止めを使うこともおすすめできません。
日焼け止めはシーンに合わせて使い分けるようにしましょう。

・デイリーシーン……………………SPF10~20、PA+~++
・屋外での散歩や軽いスポーツ……SPF20~30、PA++~+++
・晴天の日のレジャー(海や山)…SPF30~50、PA+++~++++

夏の季節は汗や皮脂がたくさん分泌されるため、日焼け止めが取れやすくなります。
春や夏はウォータプルーフタイプを選ぶなどの工夫も必要です。
また、最近では日焼け止め効果が期待できる化粧下地やファンデーションなどがたくさん販売されています。
そのような便利アイテムを使いながら日中の日焼け止め塗り直しを行うのもおすすめです。

以上、日焼け止めを効果的に使うヒントをいくつかご紹介しました。
これまではなんとなく使っていたという方は、肌のためにも日焼け止めの選び方から見直してみましょう。
日焼け止めを正しく使ってシワやたるみ、シミなどをしっかり防いでいきましょうね。